子供の全身麻酔は、いつ頃から危険性が少なくなるのでしょうか?
2005年 07月 18日
全身麻酔の危険性は、いつ頃から少なくなるのでしょうか?
現在2ヶ月の息子がおりますが、
いずれ手術をしなくてはいけないと言われています。
でも緊急でなくてもいいため
いつ手術を受けるかを、親が決めるようにと言われています。
A;
わたし自身の子供だったら、1歳まで待って手術をすると思います。
麻酔専門の医師がいる病院では、手術中の死亡割合は
1ヶ月未満で0.56%、
1ヶ月~1歳未満で0.07%、
1~5歳、6~18歳ともに0.02%です。
1歳以上でしたら、危険性は殆ど変わりません。
(ただしこの統計の死亡には、麻酔によるものだけでなく
手術が原因の死亡も含まれています。
単純に麻酔の危険性だけを示した統計ではありません。)
もし1ヶ月~1歳未満で手術が必要になっても、
小さな手術だったり大きな持病を持っていなければ
あまり心配する必要はありません。
(1ヶ月~1歳の手術中の死亡原因は、
心臓手術などの大きな手術だったり
大きな持病を持っていたためだったりが
ほとんどなので、
麻酔が直接的な原因となることは少ないのです)。
しかし現実的には、待てるものなら1歳まで待つほうが
より安心して受けられるでしょう。
また、風邪を引いた場合には治っても数週間は
全身麻酔の危険性が高くなるため、
風邪を引きやすいお子さんの場合には
風邪を引きにくくなる年齢(小学校に上がるくらい)まで
待つことを勧めることもあります。
あとは、手術をするのが遅くなるデメリットとの兼ね合いで
手術の時期を決めるべきですので、
それについてもよく主治医の先生とお話し合いをしてください。