体質的に麻酔が効かない人は手術の時どうするのですか?
2006年 04月 02日
体質的に麻酔が効かない方が稀にいらっしゃるそうですが、
そのような方が手術をしなくてはいけなくなった場合はどのようにするのでしょうか?
開腹手術などともなると我慢にも限界があるように思うのでうが・・・?
A;
体質的に全身麻酔が“効きにくい”方ならいらっしゃいます。
そのような方でも効くまで麻酔の量を増やすことができるので
最終的には麻酔は効きます。
状況により“局所麻酔が効きにくい”方もいらっしゃいます。
局所麻酔薬は使える量に限りがありますから
効くまで追加はできないこともありますが、
そのような場合でも全身麻酔は効きます。
局所麻酔の効きにくさと全身麻酔の効きにくさは全く別なのです。
全身麻酔を行えば問題ありません。
“体質的に麻酔が効かなくて大変な思いをした”とはたまに聞く話ですが、
どれも不十分な麻酔(全身麻酔ができない病院だったなど)か、
重病を持っているために十分な麻酔を使えなかったかの場合のようです。
(全身麻酔が手術中に切れることが極まれにありますが
麻酔が効きにくいこと以外の原因が重なって麻酔が切れるのであって、
単に「麻酔が効きにくい」だけで麻酔が切れることはまずないと
考えてください。参考;全身麻酔中に目が覚めてしまうことはありますか?)
結論として、どんな麻酔薬も効かない体質というのは
常識的に考えるとありえないです。
安心してください。